2021/07/30
友人の紹介である自宅に伺ったエピソードです
今回の依頼は老人ホーム施設に入るということで、入居2日前に家族写真を撮りたいのでヘアメイクをお願いしたいとのことでした?
99歳のお婆さんで爪も肌も髪の毛もとっても綺麗にされていました。
認知症もあり、メイクが始まると目を瞑ってしまいなかなかメイクをさせてくれません
ご家族のお声掛けのお陰でおばあさんは状況を少しづつ理解してくれて
途中で鏡をみてもらいました。
昔が蘇ったように話はじめて
「当時、資生堂のとてもキレイな赤い口紅をつけてお仕事に行ってたのよ」
お化粧についてお話ししてくださり、ご家族の思い出などもお話をされ、認知症とは思えないほど昔のお話しをヘアメイク最中に沢山お話ししてくれました
ご家族の方も本当に驚かれ奇跡が起きたと家族みんなでヘアメイクを見てくださり見守ってくれます
あとはリップで仕上げ
その頃にはおばあさんは60年前にタイムスリップしたように、当時の話が蘇ったようです。
メイクをするまでは、目を閉じてしまい写真も撮れる状況では無かったのですが
ヘアメイクが終わり夫のおじいさんとご対面
『最愛の人へ』
さらに目元の力が湧き、しっかりとした表情で最愛のおじいさんをみつめます。
もってもと〜っても微笑ましい時間が流れます
このような奇跡みたいな事をご家族全員予想にもしていなかったので、おばあさんの表情、意識が認知症になる前のおばあさんに戻った時間を家族全員で過ごし、最高の家族写真を収めることが出来ました
2日後おばあさんは施設へ入居し、後日御礼のご連絡を頂戴しました
キレイになりたくないという人は多分居ないと思います。
何歳になってもキレイで居続けたいものです。
メイクやヘア、ネイルで未病効果、認知症にも何かしら良い影響を与える事も今回の出逢いで実感しました。
また機会や出会いを私は楽しみにしています
私のメイク技術で、これから悲しいことや、寂しいことが待っていても、明るい、温かい時間が作ることが出来ます
美容は人の心をあたたかくして、周りの方も同じように温かくできる職業です、またこんなエピソードが出来たらアップしますね
エビオト